誤解をおそれずいえば「スピードトリミング®」は
ワンちゃんをお預かりする時間が決して短くて、
早いわけではありません。
私たちは、落ち着かないワンちゃん達がどうしたら
気持よくトリミングに向き合えるのか
ずっと考えてきました。
緊張してむずがるワンちゃんを
なんとかなだめたり、
皮脂が被毛にべっとりついたワンちゃんが
シャンプーを嫌がったり、
毛玉だらけでそれをほどくのに
自分もスタッフも四苦八苦して
3時間、4時間と格闘していました。
ワンちゃんが好きで始めたのに
ちっとも楽しく無いこのお仕事。
分り合えないこの関係。
こんなことは、決してお互いよいことではない。
気持も体力もなえていくばかりでした。
独立してから1年半たったとき
スタッフを残し、一人アメリカに渡りました。
スタッフにはほんとうに迷惑かけてしまいました。
しかし、私はこのアメリカ行きで
何とかならないのなら
お店を閉める覚悟でした。
楽しいはずのワンちゃんとの良い関係。
大好きな犬達といっしょに楽しい思いを
共有できると思っていたのに
現実は違っていました。
犬達とは中々良い関係が築けず、
そんななかでもお客様が来店くださり
予約をかかえ、大汗をかいて
ただこなすだけの作業。
そうです、トリミングが気持の入らないただの
作業になっていきました。
これがほんとうに目指してきたことなのか?
疑問だらけに陥りました。
アメリカ(コネチカット)はまったく違っていました。
3か月間みっちり、
無報酬のインターンで働きました。
いままで、日本の専門学校で受けた教育、
修行したお店で習った事、自分で覚えてきた事は
通用しませんでした。
ものすごいスピードできれいにそして、
ストレスなく仕上がっていく様に驚かされました。
いつも投げかけられる言葉が
WHY? WHY? WHY?
ほんとうにそのやり方でいいの?
それでワンちゃんは気持いい?
自分のエゴで無理矢理
作業しているだけではないの?
のように 本質をたえず 問いただされました。
そうだ。
わたしはワンちゃんが好きなのに
ワンちゃんの気持を理解していたのか?
自分で飼っているワンちゃんと同じように
出来ているだろうか?
初めて預かるワンちゃんは、
ほんとうに自分のお店の雰囲気に
慣れているのだろうか?
怖がっていないだろうか?
何も言えないワンちゃんだからこそ、
その気持を想像して
身体を触わってあげないといけないのでは?
そういう事に気づき、そして何故、
スピーディにトリミングするのか?
それに見合う考え方や技術、
道具がある理由がわかりました。
そして、わたしの、モヤモヤも
一気に晴れていきました。
全ては、ワンちゃんの為に。
トリミング前の気持を落ち着かせるアイドリングも
「スピードトリミング®」ならではの大事な
大事なメソッドです。
もう一度、誤解をおそれずいえば
「スピードトリミング®」は
ワンちゃんをお預かりする時間が
決して短くて、早いわけではありません。
トリマー達が楽をする施術方法でもありません。
私たちは心がけています。
「スピードトリミング®」という新しいメソッドで
ワンちゃん達には出来る限り
負担を与えないことを。
トリマーとしては、自信を持って
美しくてスピーディなトリミングにとりくむことを。
お任せください!
All for your dog! ・・・・・・・・・・・
Speedtrimming®
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